貴方の為に流した血


「似合ってるな」


と後ろから声がしたと思ったら、キルトが立っていた。


「キルト様…では、私はこれで…」


メイドは下がっていく。


「…カレン、似合ってる」


「ありがとうございます」


「じゃあ、広間に行こうか」



手を引かれ、歩き出す。


相変わらず…
鎖と手錠は取ってくれない。










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