貴方の為に流した血


なんだか寂しくって。
胸のあたりがキュッと苦しくなるんだ。


でも私は…
キルトの"モノ"だから。
そんなワガママなこと言える訳ないの。


「…ダメよ…私は、"モノ"なんだから」


いつも自分に精いっぱいこう言い聞かせて、この気持ちを消す。




…ガチャ…





「…カレン…ちょっと良い…ですか?」


「レニー王子!?」



なんと、ドアから現れたのはレニー第2王子だった。






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