貴方の為に流した血


「あっ…どうぞ座って下さい」


「ありがとう」


レニー王子はベッドの近くに椅子を置いて座る。

それを見て私もベッドに座る。

やっぱり、どことなく顔がキルトに似てるなーなんて。


「それで、どうかなさったんですか?」


「…キルト兄さんのことなんだが…」


「キルト?」


「最近、どうもおかしいんだ」



…やっぱり。


「それ…私も思ってました…!」


本音を口にする。












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