携帯小説~誰かのための予言~
「やっぱりハナもそう言われたんだ」

「そうって、ワカナもなの?」



唯一の証拠のmayaの小説にアクセスできないなら、警察を納得させられるわけない。

女子高生のたわごとと思われて当然だ。



「mayaもさ、警察にばれたらまずいって思ってるんでしょ」


アサコが肩をすくめた。


「それにしてもさ、このまえ感想ノートに書き込んだきり、なんの音沙汰もないっていったい…」



すっかり日が落ちてしまっていた。



「香坂先生の事件があってから、うちの親神経質になってさ。早く帰ろうよ」

ワカナの言葉で、私たちは腰を上げた。


香坂先生には気の毒だけど、もうこのまま、mayaとのつながりは切ってしまいたい。

私は本気でそう考えていた。


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