携帯小説~誰かのための予言~
「ちょ、ちょっと! 直接お話しするってどういうこと?」

ワカナは自分の体をぎゅっと抱きしめるような仕草をして縮こまった。

「mayaがここに来るって言うの? いやよ! 絶対にいや!!!」

恐怖のせいだろう。

ワカナはヒステリックに叫び続ける。



とにかくこれ以上ワカナを興奮させてはだめだ。



私はワカナの肩をそっと抱き寄せる。

そして耳元で「大丈夫、大丈夫」と繰り返した。



ワカナも私の言葉に答えるように、ゆっくり深く呼吸を繰り返す。


私はワカナの背中をゆっくりさする。





しばらくすると、ワカナは小さな寝息を立て始めた。





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