携帯小説~誰かのための予言~
アサコが開いたのは3-2のページ。

「ここ、私のクラス」




そこにはおかっぱ頭のアサコがいた。



「アサコ、かわいい!」

「恥ずかしい。本当は見せたくなかったんだ」



照れくさそうに笑ったアサコだったが、次の瞬間顔がこわばった。



「この子だよ。失踪しちゃった子」


一人だけ別枠に載せられている写真の女の子。

髪をふたつに結わいているおとなしそうな子。



「あれ? 私、この子のことどこかで見たような気がする…」




本当だ。

初めて見る顔じゃない。

どこかで会ったはずだ。



「へえ、同じ中学じゃないのにね」


アサコも驚いた様子だった。


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