携帯小説~誰かのための予言~
6 アユミさん
「なんで? どうしてmayaになったりしたの?」

ワカナに乗り移ったアユミはにやりと口元だけで笑って見せた。



「ミンナガ、ワタシヲ、ワルクイッテイタ。ワタシハ、ヒトリデ、コドクダッタ。ザマアミロッテ、オモッタデショ?」


「そ、そんなこと…」


「ミンナ、ヒトガ、フコウニナルノハ、オモシロインダヨ。キノドクソウナ、フリシテ、ジツハ、オモシロガッテル」


「アユミが失踪して、みんな心配したんだよ。みんなで手分けして探してさ。先生だって、クラスメイトだって…」


「クルシンデイル ヨウスヲ、ミテイルノハ、タノシイ。デモ、ジサツシタリ ナニカコウドウヲ オコサレルト、ミンナ ヒョウヘンスル。キュウニ タイド カエテ、イイヒトブル。マルデ、ジブンハ ワルクナイッテ、イウミタイニ」



アユミは表情を変えず、まるで他人事のように淡々と語る。



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