携帯小説~誰かのための予言~
「でも…、アユミさんは神様じゃない」
私は必死だった。
アユミのことは怖かったけど、言わずにはいられなかった。
人を裁くなんてまちがっている。
しかも一方的な見解だけで。
「ワルイコト シタヒトガ、シアワセニ クラシテテ イイノ?」
アユミは眉間に皺を寄せて、私を睨んだ。
「それは…。でも警察に逮捕してもらって、裁判にかければ」
「ホントウニ ワルイヤツラハ、ツカマッタリ シナイ。ツカマルノハ、ホンノ イチブ二 スギナイ。ナンニモ シラナイクセニ」
「でも、やっぱり。アユミさんに悪い人を罰する権利はないと思う」
「ケンリ? ジャア、イワセテモラウ。ワタシダッテ シアワセニ クラスケンリガ アル。ワタシニモ、トモダチト タノシク スゴス ケンリガ アル」
アユミは、床にうずくまるアサコを見下ろしていた。
そしてその肩に手を伸ばそうとする。
「ちょっと、何するの?」
たいへんなことが起こるような気がした。
今それを止めなければ取り返しがつかなくなるような、たいへんなこと…。
「ソウダ、アサコヘノ ヨゲン、マダ イッテナカッタ」
アユミは少しだけ笑みをこぼした。
私は必死だった。
アユミのことは怖かったけど、言わずにはいられなかった。
人を裁くなんてまちがっている。
しかも一方的な見解だけで。
「ワルイコト シタヒトガ、シアワセニ クラシテテ イイノ?」
アユミは眉間に皺を寄せて、私を睨んだ。
「それは…。でも警察に逮捕してもらって、裁判にかければ」
「ホントウニ ワルイヤツラハ、ツカマッタリ シナイ。ツカマルノハ、ホンノ イチブ二 スギナイ。ナンニモ シラナイクセニ」
「でも、やっぱり。アユミさんに悪い人を罰する権利はないと思う」
「ケンリ? ジャア、イワセテモラウ。ワタシダッテ シアワセニ クラスケンリガ アル。ワタシニモ、トモダチト タノシク スゴス ケンリガ アル」
アユミは、床にうずくまるアサコを見下ろしていた。
そしてその肩に手を伸ばそうとする。
「ちょっと、何するの?」
たいへんなことが起こるような気がした。
今それを止めなければ取り返しがつかなくなるような、たいへんなこと…。
「ソウダ、アサコヘノ ヨゲン、マダ イッテナカッタ」
アユミは少しだけ笑みをこぼした。