携帯小説~誰かのための予言~
こっちが聞きたかった。

どうしてミサがmayaのことを知っているのか。

だってmayaは元はと言えば、トモが死んだあとにアサコが作ったハンドルネーム。

ミサが知るわけない。



ミサの鋭いまなざしは私を凍りつけた。

そしてまず自分からすべてを話さなければならないのだと悟った。



「実は…」


私は話し始めた。

携帯小説ザクロのこと。

その中に書かれていたmayaの小説『誰かのための予言』

そしてその予言が現実に起こり、死ぬ人も現れたこと。

アサコが作ったハンドルネームのこと。

アユミの存在。

そしてアユミを消し去った最後の予言のこと。
< 163 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop