携帯小説~誰かのための予言~
ミサは険しい顔のまま最後まで黙って話を聞いていた。
が、話が終わったあとも、何かを考えているようで黙ったままでいた。
そしてやっと口を開いた。
「お姉ちゃんが死んだあとすぐには気づかなかったんだけど、今年になって私見つけたの。お姉ちゃんのノートを」
「ノート?」
「そう。たぶんあれ隠してあったんだよ。お姉ちゃんが死んでから持ち物整理した時には見つからなかった。っていうか見つかるわけなんかない」
「どうして? 引き出しとか全部捜したんでしょ」
「もちろん。でもそこにはなかった。お姉ちゃんのノートがあったのは、私の鍵つきの引き出しの中だったから」
「どうしてミサさんの引き出しに? トモさん鍵持ってたの?」
「ありえないことなんだよ。だって鍵はいつもあたしが持ってたから。お姉ちゃんが触れないようにって」
が、話が終わったあとも、何かを考えているようで黙ったままでいた。
そしてやっと口を開いた。
「お姉ちゃんが死んだあとすぐには気づかなかったんだけど、今年になって私見つけたの。お姉ちゃんのノートを」
「ノート?」
「そう。たぶんあれ隠してあったんだよ。お姉ちゃんが死んでから持ち物整理した時には見つからなかった。っていうか見つかるわけなんかない」
「どうして? 引き出しとか全部捜したんでしょ」
「もちろん。でもそこにはなかった。お姉ちゃんのノートがあったのは、私の鍵つきの引き出しの中だったから」
「どうしてミサさんの引き出しに? トモさん鍵持ってたの?」
「ありえないことなんだよ。だって鍵はいつもあたしが持ってたから。お姉ちゃんが触れないようにって」