携帯小説~誰かのための予言~
ミサは思いつめたような顔をしていた。

「ノートにはね、小説が書かれていたの」

「遺書じゃなくて?」

「そう。小説。タイトルは『誰かのための予言』。ペンネームはmaya」

「そんな、ありえない。だって、それってトモさんが生きてるときに書かれてたんでしょ」

「そうだよ。日付を見ればそうなってる。お姉ちゃんが中1の2学期のころ」



遠くでからすが鳴いていた。

夕日が今にも沈みそうな中、ミサの話が続いていく。



ありえないことだった。

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