携帯小説~誰かのための予言~
「それにね、次の土曜日S高と試合だって…」



そんな…。

でも、あれはただの携帯小説なんだし…。



「ワカナ、偶然に決まってるじゃん。でたらめで書いてたのがたまたまヒットしただけだって。心配することないよ」




私はワカナを安心させたくて、大げさに笑った。



ワカナは、いまいちすっきりしなかったようだけど、

「そうだよね、ただの小説だよね」

と言って携帯を閉じた。






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