携帯小説~誰かのための予言~
トモは死んだ。

遺書は何も残されていなかった。

確かにトモに対するあからさまないじめはなかったが、トモは不安を抱えていた。

いつ、一人きりになってしまうか。

仲間はずれにされてしまうか。

そしてその不安がある日的中してしまう。

学校裏サイトにトモに対する執拗な書き込みが始まった。

援助交際、万引き、恐喝…。

根も葉もない書き込みがあとを絶たなかった。

やがて唯一の友達だと思っていた川崎アユミが距離を置きだしたのだ。

トモはなんとかアユミを踏みとどまらせようと必死に懇願したが、いったん離れてしまったアユミの心は戻らなかった。





< 171 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop