携帯小説~誰かのための予言~
土曜日。

私は高校のグランドに来ていた。

サッカー部の試合を見るために。







――前日ワカナから電話があった。




「ねえ、ハナ。

私、やっぱり気になって。

明日の試合」



ワカナは涙声だった。



「お願い、明日付き合って。

私一人じゃ怖くて試合観にいけないもの」





私は了解した。




もし、

ワカナに誘われなくても

一人で試合を観に行くつもりでいた。





私の中でもずっと引っかかっていたから。




< 18 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop