携帯小説~誰かのための予言~
ピーーーーッ!!!



試合開始のホイッスルが鳴る。



うちの高校は青のユニホーム。

S高は赤のユニホーム。



特になんら変わらないごく普通の練習試合。



「ねえ、シュンスケ先輩ってどの人?」

みんな同じ格好だから、

どれがどれだかわからない。



「ほら、あのいちばんかっこいい人だよ」


いちばんかっこいい人と言われても…。

ねえ…。


ワカナったら

イエス様にお祈りするみたいに

胸の前でぎゅっと手を組んでいる。



大好きな先輩の試合だものね。

無理ないか。



「ゼッケンは?」


「うんとね、7番」


そう言ってもらえば私にもわかる。




私は選手たちの背中をひとつひとつ確認する。





えっと7番て…。



え…っと…。








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