携帯小説~誰かのための予言~
「シュンスケ先輩、がんばれ~!」

隣のワカナも負けじと大声で応援している。



ワカナったらかわいい。

シュンスケ先輩のこと、本当に好きなんだね。





試合は0対0のまま。

前半もあと5分というところ。

パスは通るんだけど、決定力がない。




携帯小説の予言を見て心配してここに来たけど、

なんかあまりに平和そうで、

気が抜けてきた。



そうだよね、

あんなの作り話だよね。




たまたまシュンスケっておんなじ名前だっただけだよ。



私がそんなふうにぼんやり考えていたら――。

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