携帯小説~誰かのための予言~
「キャアァァァーーー!!!」

「シュンスケ先輩!!」



女の子たちの悲痛な叫び声が耳を貫く。



試合が止まった。




「ど、どうしよう…」

ワカナが体をぶるぶる震わせている。





まさか――。




私の頭の中に、あの携帯小説の画面が浮かび上がっていた。







『だって、

私知っているのです。



シュンスケさんが

その試合で左手首を

骨折してしまうことを』







シュンスケ先輩は救急車で運ばれて行った。






――診断名は


『左手首骨折』


全治2ヶ月。
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