携帯小説~誰かのための予言~
「あーあ。なんだかなあ」


ワカナが校舎の窓に張り付いてため息をついた。

ここからは、サッカー部のグラウンドがよく見える。

シュンスケ先輩ファンのワカナにとって

ここはとっておきの場所。

この窓から、

サッカーボールを追う先輩の姿を

いつも目で追っていた。



「シュンスケ先輩かわいそうだね」



そう口では言ったが、

同じくらいワカナのことも

かわいそうだと思っていた。
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