携帯小説~誰かのための予言~
「試合前にさ、

あの予言のこと

教えてあげればよかったのかな…」



ワカナがまたため息をつく。



あの携帯小説の予言に従って、

シュンスケ先輩が試合に出なければ、

あんなことにもならなかっただろう。




「でもさ、

もし教えてあげたとしてもさ、

普通信じないでしょ」





そうだよ。

偶然の一致だって思うでしょ。

やっぱり。




「でもさ、

なんだか後悔しちゃうんだよね」





ワカナの背中が小さく見えた。
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