携帯小説～誰かのための予言～

ナオミ先輩は大人の余裕って感じで、微笑んで見せた。


でも、そのきれいな顔はすぐに曇ってしまった。



「せっかく応援してくれたのにさ、シュンスケッたらついてないよね」



もしかして…ナオミ先輩とシュンスケ先輩って付き合ってるのかな。

「シュンスケ」と発音する声がなんだか甘い。

私はワカナとナオミ先輩の間に挟まれてとっても複雑な気分だった。



「シュンスケ先輩大丈夫なんですか？」


ワカナが泣きそうな声で聞く。


「うん。ただの骨折だからね。時間がたてば治るからさ。だから、相原さんも心配しないでね」



そんな優しい言葉をかけられるナオミ先輩ってやっぱり素敵だな。

私も2年たったら、あんなふうに大人になれるのかなあ。