携帯小説~誰かのための予言~
女子高生っていっつも携帯いじってる。

てっきりメールしてるのとばかり思っていたら、実は携帯小説を読んでいるらしい。



教室でそんなことを言ったら、クラスメイトの本田アサコが目をまるくした。

「えー、ハナ、本気でそう思ってたの?」

「うん」

「信じられない」

「そうかなあ」

「なんかハナって不思議オーラあるとは思ってたけど、やっぱ変わってるよ。今時携帯小説読まないなんてありえないから」

「ありえないんだ」

「うん、ありえない」



断言されてしまった。

私は相当な少数派らしい。
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