携帯小説~誰かのための予言~
「ナオミ先輩」

病室は花の香りで満たされていた。

ありとあらゆる棚にはお見舞いの品だろう。

色とりどりの花が生けられている。



「や、ごめんなさい。またお花で」

ワカナの胸にはスイートピーの花束が抱えられている。


「そんなことない。ありがとうね。私スイートピー大好きだから嬉しい」


ナオミ先輩はリクライニングで体を半分起こしていた。
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