携帯小説~誰かのための予言~
「先輩、大丈夫ですか?」

ナオミ先輩は返事をするかわりに、にっこり微笑んで見せる。

そして、深く息をすってから、急にまじめな顔になった。



「あなたたちと話したかったの…」





そう言って、ナオミ先輩は今回の事件について語りだしたのです。



「あの日ね、

早田くんに呼び出されていたの。

部活のあと、旧校舎の裏でって。



私、なんとなく予感してた。

もしかしたら

告白されるのかもって。



でも、私にはほかに

好きな人がいるし…」



きっと

シュンスケ先輩のことだろうな

って私は思った。



ワカナの手前、

ナオミ先輩は気を遣ったんだろう。



シュンスケ先輩の名前は出さなかった。





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