携帯小説~誰かのための予言~
病院からの帰り道、ワカナは一言も口をきかなかった。

目を潤ませて、何かを考えているようだった。



「ワカナ、大丈夫?」



そりゃ、ショックだよね。

よりにもよって、

予言されたのが二人ともワカナの大好きな人だもの。

無理ないよ。



「ハナ…。私、怖いよ。

怖くて仕方ない…」



ワカナはその場にしゃがみこんでしまった。



堰を切ったように、

ぼろぼろと涙をこぼし、

小さく嗚咽していた。




「なんだか呪われてるみたいだよ…」
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