携帯小説~誰かのための予言~
「ワカナ…まただ…」

震える手で携帯をワカナに差し出した。

ワカナは両手で口を覆い、息を呑んだ。

「う…うそ…」




もういやだった。

これ以上犠牲者が出るなんてたくさん。

それにmayaに対する反発心もうずいていた。




「ワカナ、探そう。ヒトシさんて人を」

ワカナは呆然と携帯の画面を見詰める。

「きっと同じ学校の中にヒトシさんはいるわ」

そう言いながら、ワカナから携帯を取り上げた。

そして高校の友達に一斉にメールを打った。



『ハナです。お願いがあるの。

うちの高校で

ヒトシさんていう人を

探してるんだ。

学年もクラスも

わからないんだけど、

知っている人がいたら教えて。

大至急なの。頼みます!』
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