携帯小説~誰かのための予言~
「ねえ、ハナ。もしかしてヒトシさんはうちの高校じゃないのかもよ」



ワカナの言うとおりだ。

mayaはうちの高校を名指ししてるわけじゃない。

たまたま初めの二人がうちの高校の生徒だっただけで、意図はないのかもしれない。



「そうかもしれない…」

「確かにまた誰かのための予言かもしれないけど、うちら世界中の人を助けることなんてできないんだし」



ワカナが私の腕にしがみついてきた。



知ってる。

これ、ワカナ私を慰めようとしてくれてるんだ。

ワカナ、ありがとね。




「もう、忘れよう。この携帯小説を見るのはやめようね」




短い時間に立て続けに予言が実行され、私は動揺していた。

そうだね、そこから離れて、もとの生活に戻ろう。

そしたら、また平和が訪れる。
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