携帯小説~誰かのための予言~
「はい、静かに!」


1-Cの教室はざわめいていた。

だって、教壇に立っているのはいつもの担任じゃなかったから。



「矢沢先生は体調を崩されて当分の間お休みだ。だから、その間は俺が担任だからな」



ちょ、ちょっとまさか矢沢先生がヒトシさんじゃないよね。

私は隣の席の本田アサコに聞いてみた。


(矢沢先生の下の名前って何?)

(確か、サトシだったよ)



サトシ?  

ちょっと、ヒトシと一文字違いじゃない。

まさか、mayaがサトシとヒトシを間違えるなんてことあるの?



私はがまんできなかった。

ワカナと、もう携帯小説見るのはやめようって約束していたけれど、気持ちを抑えることができなかった。
< 74 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop