TABOO ⅩⅠ~解けていく魔法~


重ねられた手にギュッと力が入る。


温かいぬくもりは、いつもあたしを優しく包んでくれていた。


彼を愛してる。


初めてプロポーズされた時、答えはもう決めてた。


後ろのドアへ視線を向ける。


きっと、聞こえてるよね…


もう遅いけどせめてと思い声に出さず頷くと、目を大きく見開いた後、彼の顔にゆっくりと微笑が広がった。


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