―Last message―


「ん・・・」




視界がぼやける。



頭が重い。



まるでひどい風邪をひいたときのように


体がだるかった。



彩華の体は仰向けに転がっていた。



重い瞼を持ち上げると空が見える。



青い空。



雲はひとつもない。



はっきりと頭で考えられるようになったのは


それから少し時間が経ってからだった。


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