―Last message―


彩華はそう言うと


アーシャからゆっくりと離れた。



2人はしばらく見つめ合っていた。



この綺麗なアーシャの姿を


忘れてはいけないと思った。



静かな過ぎていく中、


沈黙を破ったのは彩華だった。




「行ってくるね。」



「行ってらっしゃいませ。」




彩華は亮也の姿を心に思い描きながら


泉に入った。



水に沈んでいく感触のなか


アーシャのいた場所を見ると


なにか懐かしいものを見た気がした。



彩華はそのまま意識を手放した。


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