―Last message―


まだまだありがとうを伝えたい人は


たくさんいるのに言葉にならない。



数えだしたらきりがないくらい


たくさんの人に支えられていたんだと


改めて実感する。




「あのね・・・っ、あの・・・っ」



「ちゃんと聞くから。


落ち着け。」




亮也はあたしの手を


ぎゅっと握って言った。



その声はなんだかいつもより


湿っているような気がした。




「あのね・・・っ、あたし・・・っ」


< 28 / 76 >

この作品をシェア

pagetop