―Last message―


「ここは・・・どこ?」




彩華は重い体をゆっくりと起き上がらせた。



あたりを見渡してもなにもない。



無だった。



高いビルも、家も、コンビニも、


なにもなかった。



まるで霧がたちこめているかのように


遠くは霞んで見えない。



現実味のないその場所は


今まで彩華が行ったことのある場所で


ないことは確かだった。



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