―Last message―


「ねぇ、亮也・・・」



「ん・・・?」




ようやく2人が落ち着いたころ彩華が口を開いた。




「お願い・・・。


あたしのこと忘れないで・・・っ。」



「忘れねぇよ!」




それからまたぎゅうっと抱きしめあって


キスを交わした。



ずっとずっとキスをした。



初めてで終わりのキス。



大好きな亮也。



あたし以外を好きにならないで


なんて言わない。



そんな無茶は言わないから、


どうかあたしのことを忘れないで・・・。


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