―Last message―


ついにキミの喉からは


嗚咽が漏れて言葉にもならなくなっていた。



俺はキミの手をそっと握って言った。



「落ち着け」って。



その言葉は自分に


言い聞かせていたのかもしれない。



するとキミは


俺のことが好きだと言った。



それから先はキミはもう


何も言える状態じゃなく


ただ泣いていた。



俺はそんなキミを前にただ


俯くだけだった。


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