―Last message―
「関口彩華さん、ですね?」
突然自分の知らない人から名前を言われ、
彩華は何も言葉を発することが
できなかった。
むしろここで驚かない人間など
そうそういないだろう。
それを肯定の意であるととったアーシャは
そのまま説明を続けた。
「ここは分かりやすく言うならば天界です。
実際は違うのですが、まあいいでしょう。
あなたは昨晩交通事故にあいました。
それは理解できますか?」
彩華はしばらく考えてから
ゆっくりとうなずいた。