―Last message―


「彩華!ああ、よかった!」



「お母さん、ご説明したいことがあるので


こちらに来てください。」




医師にそう呼ばれて


彩華の母は医師のそばに行った。



それからはなにやら説明を受けていたが


亮也にはさっぱり


分からないことだらけだった。



亮也がただわかったのは


彩華の意識が戻ったということ


だけだった。



彩華は死ななかった。



夢の中で彩華が言ったとおりには


ならなかった。


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