―Last message―
レイノはただ歩いているだけなのに
彩華がそれに追いつこうとすると
小走りになってしまう。
アーシャなら絶対あたしがこんな
小走りになるなんてことしなかった。
彩華は無意識のうちに
レイノとアーシャを比べていた。
「きゃっ!?」
不意に何かに躓いた彩華の体は
前に投げ出された。
とっさのことに受身なんて
とれるはずもなく
顔面から思いっきり地面につっこむ。
「痛・・・っ」