《爆劇落》✪『バランス✪彼のシャツが私の家に置かれた日』

勝手に仲間に私と付き合ってる事にしたり「好きにさせてみせる」なんて、よく言えたもんだ。



あそこまでイケメンだと、自然に自信が溢れ出てくるようで羨ましい。

私だって、男に生まれてくることがあれば、やっぱり三浦みたいに皆にイケメンと言われたい。そして自信のある男になりたい。

まあ、女に産まれてしまった今、そんな夢物語を語っても仕方がない。


一度は、もう少し優しくすればとか思ったし後悔もした。だが、それはハワイアンバーでの冴えない女子担当の職人の姿を見る前までだ。

合コンに出て職人みたいな真似をする三浦は最低だ。冴えない女子の身になれ。そんな男を信じろって方が無理だ。


やっぱりいけ好かない。


しかも、なんで私が奴の家にのこのこいかねばならないのかが理解不能だ。



好きにさせたいなら奉仕するべきは、先に好きと言ってきたあいつのほうだ。



まず、態度を改め真面目に精進し、誠意を見せた上で、私を好きにさせてみればいい。


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