《爆劇落》✪『バランス✪彼のシャツが私の家に置かれた日』
「いいじゃん」
「え?」
「ショートもいいじゃん。可愛いし似合ってるよ、真澄。ますます好きになった」
常に本当かどうかわからないほどに上手いことを言う俊也。
「あのさ、さっきね、俊也の家に男がいたんだけど」
「うん、あれ兄貴ね。さっき、コンビニから帰ったらさぁ、兄貴から『女が下に訪ねてきた』って聞いてさ、家を知ってる女は真澄しかいないから急いで出て来たのに家に真澄いないし」
「ああ、うん、ごめん。あの人ってお兄さんなの?」
「言ってなかったか。あそこ、もともと兄貴のマンションでさ、外国に赴任してる間だけ借りてるんだよね」
「あのマンションの話?」
「うん。かっこ悪いから黙ってた」プリンを私が持っていたカゴにいれる俊也。
「そんで、兄貴が急にさ、休みもらったとかで久しぶりに日本に帰って来たんだ。言っておきたいこともあったりしてさ、家のことで。だから、昨日真澄に会えないって断って……ごめん」
「あ、そうなんだ……」
さっきマンションにいたのは、お兄さんで、久しぶりに帰ってくるから私に会えないって言ってたんだ。言ってくれれば悩まなかったのにね。
それに、あの高級マンションが俊也のじゃないなんてね、驚いちゃう。もしかすると、自分のマンションじゃないから私の家が落ち着くって俊也はいつも言ってたのかもね。
謎がどんどん解けていく。
私の中にひとりでに出来たわだかまりもあと少しで、無くなりそうだった。
「え?」
「ショートもいいじゃん。可愛いし似合ってるよ、真澄。ますます好きになった」
常に本当かどうかわからないほどに上手いことを言う俊也。
「あのさ、さっきね、俊也の家に男がいたんだけど」
「うん、あれ兄貴ね。さっき、コンビニから帰ったらさぁ、兄貴から『女が下に訪ねてきた』って聞いてさ、家を知ってる女は真澄しかいないから急いで出て来たのに家に真澄いないし」
「ああ、うん、ごめん。あの人ってお兄さんなの?」
「言ってなかったか。あそこ、もともと兄貴のマンションでさ、外国に赴任してる間だけ借りてるんだよね」
「あのマンションの話?」
「うん。かっこ悪いから黙ってた」プリンを私が持っていたカゴにいれる俊也。
「そんで、兄貴が急にさ、休みもらったとかで久しぶりに日本に帰って来たんだ。言っておきたいこともあったりしてさ、家のことで。だから、昨日真澄に会えないって断って……ごめん」
「あ、そうなんだ……」
さっきマンションにいたのは、お兄さんで、久しぶりに帰ってくるから私に会えないって言ってたんだ。言ってくれれば悩まなかったのにね。
それに、あの高級マンションが俊也のじゃないなんてね、驚いちゃう。もしかすると、自分のマンションじゃないから私の家が落ち着くって俊也はいつも言ってたのかもね。
謎がどんどん解けていく。
私の中にひとりでに出来たわだかまりもあと少しで、無くなりそうだった。