《爆劇落》✪『バランス✪彼のシャツが私の家に置かれた日』
そんなこんなでコンシーラーやらぬりたくって、それでも厚化粧なんて言われたくない。

塗ってないみたいになんてCMを完全に鵜呑みにして化粧品をこれでもかとそろえた。


「よし、今日も完璧」


完璧に化粧が出来た時は朝から気分がよかった。


今朝は髪の毛にコントみたいな寝癖もつかずに済んでいた。

ショートカットの頃は、一体どうやって寝たらこんなに寝癖がつくのだろうと毎朝、鏡を見るたびに自分でも不思議だと思っていた。

だが、それも髪の長さに問題があったとつい最近になってから気がついた。

長さが無いと、ぱかっと開いた寝癖がつきやすいが、ある程度伸びれば寝癖はつきにくいものなのだ。現に肩に髪がつくような長さになってからは、髪のセットに時間がかからなくなった。



「今日は、久々にモーニングセットでも食べにいくかな!」


気分がいいし時間も割とある。久しぶりに駅前のカフェへモーニングを食べに行く事にした。
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