《爆劇落》✪『バランス✪彼のシャツが私の家に置かれた日』


カフェに着く前から、クロワッサンにすると決めていた。
問題は、甘クロ系にするか否かだった。

今日は、まだ、疲れてないし甘いのは夜のお楽しみにしておこうかな。そうしよう。甘いものばかりだと糖尿病になりそうだし。

結果、今日はクロワッサンフランクにホットカフェラテのSサイズにした。

こんな量で足りるかなー。

そんな事思いながら、トレーを持ち席を見回すと結構こんでいて空いている席がなかなか見当たらない…。

結構、朝からゆとりのある人は、外でモーニングを食べるんだなぁ。いや、ゆとりがないから家で食べないのか? 一体、どっちだろう?

うーーーん、あ、あった!


誰かに取られないように、いそいで席に直行した。

良かった、席があって。先に取っておくべきだった。危ない危ない。

「はーーーー」
トレーをテーブルに置き、椅子に座ると安心感から大きく息を吐いた。


「スゲー溜息。朝からやめてくれます?」

「え?」
私? 私に言ってる感じ?
声のした右隣の席をみる。


「うわっっち!!」
思わずびっくりして腰が抜けそうになっていた。
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