《爆劇落》✪『バランス✪彼のシャツが私の家に置かれた日』

あーーーー叫びたい。

完全に自己嫌悪。


こんな恥ずかしい姿を三浦に見られた上に助けられた私は、本気でまぬけすぎる。

「ま、ここで気がついて良かったな。会社まで、それだったら目も当てられねーじゃん?」

そう言って私の後ろでくくっと笑う三浦。

笑いなさいよ、笑えばいいわよ。

あんたみたいに完璧な容姿の男にはわからないんでしょうね。完璧なまでに抜けている女の心理なんか……。

バカにしなさいよ。

ファスナーも閉めてこないなんて、あまりにもズボラ過ぎるだろうって……。


ああ、やだ泣きそう。



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