《爆劇落》✪『バランス✪彼のシャツが私の家に置かれた日』
倒れそうになった私の腰の辺りに急に回ってきた腕があった。

その腕は前のめりになる私をおさえ、なおかつ引き戻してくれた。

なんとか倒れなくて済んだ。腕の主にお礼を言わなくちゃ……。


「あ/////」

全く今日は、なんだか変なところばかりを見られて助けられている。



「…どうも」
小さくお礼を言った。

腕の主は、なんとあの三浦だった。

いつの間にそばにいたんだろう。声くらいかけてくれればいいのに。全然三浦の存在に気が付かなかった。それにしても、またもや恥ずかしい。まだ、知らない人の方が良かった。

たぷんたぷんのお腹に気がつかれたんじゃなかろうか? 最近、まるっきし運動をしていなかった。

ジム通いも飽きて月1になっている。
こんなことなら、せめて月2ぐらいは、通っておくべきだった。


「いーえ」
隣に立つ三浦の顔も見れないまま立っていると腰のあたりにまわったままの三浦の手に気がついた。


「あの、これ」
三浦の手を指差してみた。

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