―異世界物語―
異世界
........なんだ....?
自室じゃない、これは....木の匂い....?
「っ........ん....?ここは....」
ゆっくり目を開けながら身体を起こす。
なんとも微妙な日差しに目を細めつつ辺りを見回した。
辺りは緑一色といっていいほど木々や草木が生えていて、当たり前のように自室ではなかった。
「....は?なんなんだここ....いっ....!?」
立ち上がろうとすれば腰に激痛が走った。
起き上がるときはまったく痛まなかったからこそ
痛さの衝撃が半端ではない。
「いってー....つーかこれじゃ立ち上がれねぇよ....」
辺りを見回し、ちょうどいい木の棒がないか探してみる。