憧れ~大切な君へ~
目を覚ました時は既に日付が変わっていた。
『龍…涼ちゃんが…』
『ん…?兄ちゃん…?』
『涼ちゃん…脳死だって…』
『嘘だ!!兄ちゃんが死ぬはずないだろ!!』
『さっき先生が…』
俺は恵梨の言葉が信じられなかった。
兄ちゃんは俺の兄ちゃんだ。
そして恵梨にとっても本当の兄ちゃんの様だった。
兄ちゃんを見るといつの間にか沢山の管は外されていた。
恵梨は涙を流した。
大きな声で兄ちゃんの名前を呼びながら・・・
だけど俺はそれをただ見つめている事しか出来なかった…
涙なんて1滴も出なかった。
俺は冷たい奴だな…
大好きな人の死を目の当たりにしても涙が出ない様な冷たい男だ…
『龍…涼ちゃんが…』
『ん…?兄ちゃん…?』
『涼ちゃん…脳死だって…』
『嘘だ!!兄ちゃんが死ぬはずないだろ!!』
『さっき先生が…』
俺は恵梨の言葉が信じられなかった。
兄ちゃんは俺の兄ちゃんだ。
そして恵梨にとっても本当の兄ちゃんの様だった。
兄ちゃんを見るといつの間にか沢山の管は外されていた。
恵梨は涙を流した。
大きな声で兄ちゃんの名前を呼びながら・・・
だけど俺はそれをただ見つめている事しか出来なかった…
涙なんて1滴も出なかった。
俺は冷たい奴だな…
大好きな人の死を目の当たりにしても涙が出ない様な冷たい男だ…