憧れ~大切な君へ~
『こちら総合病院ですが
田上涼さんのご家族様ですか?』
と言う女の人の声だった。
『はい…そうですが…兄ちゃんが何か?』
『あ、弟さんですか!?お母様かお父様はご在宅でしょうか?』
『はい…少々お待ち下さい。』
『母さん、はい。総合病院から』
俺は母さんに受話器を差し出した。
『病院??』
母さんは不思議そうな顔をして受話器を受け取った。
『もしもし、お電話変わりました。』
それから母さんが電話を終えるのを待った。
3分くらいして電話が終わり
母さんが
『龍也、母さん総合病院行って来るけど着いて来る?』と聞いてきた。
『兄ちゃん何かあったの?』
『事故に遭ったらしいわ…』
『え…』
『どうする?』
『俺も行く…』
この時の俺の思考回路はほぼ停止状態だった…
母さんはそれからすぐにタクシーを呼びタクシーが着くとすぐに乗り込んだ。
『急いで総合病院までお願いします!』
『分かりました!』
タクシーの中では俺も母さんも一言も喋らなかった…
俺は
『兄ちゃん大丈夫?』と聞きたかったけど何となく聞いてはいけない気がして黙っていた。
田上涼さんのご家族様ですか?』
と言う女の人の声だった。
『はい…そうですが…兄ちゃんが何か?』
『あ、弟さんですか!?お母様かお父様はご在宅でしょうか?』
『はい…少々お待ち下さい。』
『母さん、はい。総合病院から』
俺は母さんに受話器を差し出した。
『病院??』
母さんは不思議そうな顔をして受話器を受け取った。
『もしもし、お電話変わりました。』
それから母さんが電話を終えるのを待った。
3分くらいして電話が終わり
母さんが
『龍也、母さん総合病院行って来るけど着いて来る?』と聞いてきた。
『兄ちゃん何かあったの?』
『事故に遭ったらしいわ…』
『え…』
『どうする?』
『俺も行く…』
この時の俺の思考回路はほぼ停止状態だった…
母さんはそれからすぐにタクシーを呼びタクシーが着くとすぐに乗り込んだ。
『急いで総合病院までお願いします!』
『分かりました!』
タクシーの中では俺も母さんも一言も喋らなかった…
俺は
『兄ちゃん大丈夫?』と聞きたかったけど何となく聞いてはいけない気がして黙っていた。