君に出会えたから
結局、それだけで終わってしまったと言う話なんだけど…
そんなんで…
こんな俺が出来上がったって事。
家に帰ると一冊の心のケアという冊子を渡された。
笑う事がないと言う事は顔の筋肉を衰えさせたりするから、
笑わなくてはならないとか…
長々と書いてある、じつに
つまらない冊子だ。
この世界で俺は生きて行くのが
難しいとされる人間なんだろうな。
なんで産まれちゃったんだろう…
施設に入って母は迎えに来ると行っていた…
でも、その約束は果たされることはなかったよな。
最後に俺に放った言葉
『あんたなんか居なきゃ良かったのよ。
あんな男の子供…
一生みたくない。』
あの背中は今も忘れる事ができない…
何のために居るのかな?
もしも誰かが俺を必要とするなら、強くなれるのにな…
またこんな事を考えてしまった…
悲しくなんかない…
感情が無いんじゃない…
先生違うよ。
俺は、誰かに自分を見せるのが怖いんだ…