無愛想な彼に恋しました



「琴音!荒城との二人っきりはどうだった!?」


後ろから抱きついてくるちーちゃんなんて気にしている暇なんて無かった。


「ちーちゃん…。荒城君、私の事“あんた”じゃなくて“初原”って呼んでた…」


昨日までは“あんた”だったのに今日は“初原”。


「うんうん」


「ちーちゃん…。荒城君が私に勉強教えてくれたの…」


自分の事よりも、私の為に何かをしてくれた。


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