無愛想な彼に恋しました


そうかと思えば徐々に私との距離を縮めて来る。


「荒城君?」


「………」


何も言わずに荒城君は私の体を軽々と持ち上げる。


「え?ええ?」


状況がなかなか理解できない。


私の体は地面から離れて宙に浮いている。


そして、私の背中には荒城君の手が回されている。


太ももの下にも。



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