無愛想な彼に恋しました


そろそろ荒城君も諦めるだろうと思って矢先


「…初原琴音」


と、荒城君が私の名前を呼んだ。


「え?」


とっさに呼ばれた私は気を許してついつい荒城君の方を向いてしまった。


―――…ピトっ。


「いっ!?」


言葉にならない痛みが私を襲う。


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